なかなか上手く進まないが
コロナ禍のこの数年で慣れたこともあるが、まず上手く物事は進まないことを前提に段取りするのでやはり効率が悪い。勿論、それにより失敗のリスクは低減されるのだが成功の可能性も遠のく。実際、今の私の動きの中で経営難に直結するようなリスクある事業は一つもない。教育事業という業態がそもそもローリスクではあるが、それが今や大手調査会社による企業廃業率に学習塾が台頭してきており、原因としてはやはり大手の寡占化、個人塾や小さな教室はマネタイズしにくい構図が見える。要は失敗しない為にはローリスクローリターンでも、自宅兼教室のような形で事業というよりは家業としての存続を目指すことが分かりやすい。
最近は、目を向ければ広義の意味でこういった個人事業の方と知り合う機会が増えた。例えば、特定の教室を持たずにオンラインや出張で指導する楽器の講師、基本的にはユーチューブ配信で指導・教示して収益を立てる方、本業は酒屋さんだが店舗2階で教室をされている方、皆それぞれ工夫しながら活動している。人の心は見えないが、皆それぞれ収益だけを目的にせず、自身のスキルや知識を他者に伝えたいという思いが何となく伝わってくる。
私も教育事業は15年近くになり紆余曲折あったが、何かしらの総括の時期に来ていると感じている。それは事業を撤退するなどという話ではなく、本当に正しい選択をしてきたのか、事業や子育てを通じて人を育てるということが若い頃の感情と違いはないかなど、ただ漫然と流されているだけでは目的を見失うしなってしまう。そういったことが加齢と共に加速することを危惧している。